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名作住宅に学ぶ

No.43 / 49

小さく建てて、敷地で暮らす。

四方の壁がすべてガラスの、平屋の箱。フィリップ・ジョンソンは、この家に56年住んだ。家そのものは小さいが、暮らしは、敷地全体に広がっていた。

紅葉した木々と芝生の中に建つ、黒い鉄骨とガラスのグラスハウス
紅葉の芝生に建つ、ガラスの箱。 写真:Carol M. Highsmith/「Glass House 2006.jpg」(Wikimedia Commons)/パブリックドメイン

55×33フィートの家

公式サイトによれば、グラスハウスは1949年に完成した。長さ55フィート、幅33フィート、面積は1,815平方フィート。四面の壁はガラスで、それぞれの面の中央にガラスの扉がある。造り付けの収納は、クルミ材の突板で仕上げられている。

ジョンソンは、1949年から2005年に亡くなるまで、ここで暮らした。

ガラス越しに紅葉が見える、バルセロナチェアを置いたグラスハウスの室内
ガラス越しの紅葉と、椅子。 写真:Carol M. Highsmith/「Interior of Philip Johnson's Glass House, New Canaan, Connecticut LCCN2011632260.tif」(Wikimedia Commons)/パブリックドメイン

ミースとの対話から

ジョンソンとミース・ファン・デル・ローエは、ガラスの家について語り合い、それぞれが建てた。公式サイトは、ジョンソンの設計をミースの手法を応用したものと説明している。ミースの例が、ファンズワース邸だ。

グラスハウスは、レンガ造りの「ブリック・ハウス」と一組で計画された。

一棟に、詰め込まない

敷地は49エーカーの風景で、ジョンソンが1949年から1995年にかけて建てた14の建物が点在している。客のための棟、ギャラリー、書斎。暮らしの機能は、ひとつの家ではなく、敷地全体に分けて置かれた。

雪の積もった丘の上に、黒い箱のように建つグラスハウス
雪の丘の上の、黒い箱。 写真:Carol M. Highsmith/「Philip Johnson's Glass House, New Canaan, Connecticut LCCN2010630351.tif」(Wikimedia Commons)/パブリックドメイン

自分の家に持ち帰るなら

小さな家に、すべてを詰め込まないこと。書斎や趣味の部屋、来客用の部屋を、小さな離れとして足していく考え方は、日本の敷地でも使える。

もうひとつは、収納の置き場所を最初に決めること。壁がガラスのこの家では、収納を造り付けにして、まとめて納めた。小さな家でも、置き家具より造り付けのほうが、部屋は散らかりにくい。名作の図面をそのまま写して建てることは、著作権の上で問題になる場合がある。借りるのは考え方で、寸法や部屋割りではない。

この家を見に行くには

現在はナショナル・トラストが所有・運営している。公式サイト(2026年10月時点)によれば、2026年のシーズンは4月16日から12月14日まで、火曜と水曜は休み。見学はチケット制のツアーで、町の中心のビジターセンターからシャトルで向かう。現地に駐車場はない。

緑の芝生と木立を背に、周囲の景色が映り込むグラスハウスの外観
景色が映り込む、ガラスの壁。 写真:A. Latina Brown/「Philip Johnson Glass House The House.jpg」(Wikimedia Commons)/CC BY-SA 4.0

小さな平屋の叩き台を描く

住所と家族の人数を入れると、この型で叩き台を描き、建つ見込みと金額の幅を示します。

「平屋でゆったり」で設計する

無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。

参考:The Glass House 公式サイト「The Glass House」「About」「Visit」、米国国立公園局 国定歴史建造物申請書(Farnsworth House)。

2026年10月10日確認

国・自治体とは関係のない、民間のサービスです。