名作住宅に学ぶ
No.43 / 49
小さく建てて、敷地で暮らす。
四方の壁がすべてガラスの、平屋の箱。フィリップ・ジョンソンは、この家に56年住んだ。家そのものは小さいが、暮らしは、敷地全体に広がっていた。
55×33フィートの家
公式サイトによれば、グラスハウスは1949年に完成した。長さ55フィート、幅33フィート、面積は1,815平方フィート。四面の壁はガラスで、それぞれの面の中央にガラスの扉がある。造り付けの収納は、クルミ材の突板で仕上げられている。
ジョンソンは、1949年から2005年に亡くなるまで、ここで暮らした。
ミースとの対話から
ジョンソンとミース・ファン・デル・ローエは、ガラスの家について語り合い、それぞれが建てた。公式サイトは、ジョンソンの設計をミースの手法を応用したものと説明している。ミースの例が、ファンズワース邸だ。
グラスハウスは、レンガ造りの「ブリック・ハウス」と一組で計画された。
一棟に、詰め込まない
敷地は49エーカーの風景で、ジョンソンが1949年から1995年にかけて建てた14の建物が点在している。客のための棟、ギャラリー、書斎。暮らしの機能は、ひとつの家ではなく、敷地全体に分けて置かれた。
自分の家に持ち帰るなら
小さな家に、すべてを詰め込まないこと。書斎や趣味の部屋、来客用の部屋を、小さな離れとして足していく考え方は、日本の敷地でも使える。
もうひとつは、収納の置き場所を最初に決めること。壁がガラスのこの家では、収納を造り付けにして、まとめて納めた。小さな家でも、置き家具より造り付けのほうが、部屋は散らかりにくい。名作の図面をそのまま写して建てることは、著作権の上で問題になる場合がある。借りるのは考え方で、寸法や部屋割りではない。
この家を見に行くには
現在はナショナル・トラストが所有・運営している。公式サイト(2026年10月時点)によれば、2026年のシーズンは4月16日から12月14日まで、火曜と水曜は休み。見学はチケット制のツアーで、町の中心のビジターセンターからシャトルで向かう。現地に駐車場はない。
小さな平屋の叩き台を描く
住所と家族の人数を入れると、この型で叩き台を描き、建つ見込みと金額の幅を示します。
「平屋でゆったり」で設計する無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。
参考:The Glass House 公式サイト「The Glass House」「About」「Visit」、米国国立公園局 国定歴史建造物申請書(Farnsworth House)。
2026年10月10日確認
国・自治体とは関係のない、民間のサービスです。