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日本の住まいに学ぶ 京町家

No.18 / 49

坪庭と通り庭

間口が狭く、奥に長い。京都の町家は、その敷地の形から「うなぎの寝床」と呼ばれてきた。両隣と壁を接して建つ家に、どうやって光と風を入れるか。京町家が何百年もかけて磨いてきた答えは、いまの細長い敷地や狭小地の家づくりにもそのまま使える。

京町家の正面。木の格子窓、竹の犬矢来、すだれ、瓦の庇が並ぶ
通りに面した格子。中からは外が見えて、外からは中が見えにくい。 写真:ja:利用者:Mariemon/「Kyō-machiya 01.JPG」(Wikimedia Commons)/CC BY 3.0

1京町家とは

京都市景観・まちづくりセンターは、敷地が奥に長く、伝統的な木の軸組で建てられ、間取りに通り庭・続き間・坪庭・奥庭を持つ(または過去に持っていた)建物を京町家と呼んでいる1。

京都市によれば、市内の京町家は平成20・21年度に47,735軒あったが、令和6年度の調査では34,580軒に減り、年に800軒、1日に2軒が失われている2。2017年には、保全と継承のための京町家条例が定められた2。

2光と風の入口は3つ

両隣と壁を接して建つ京町家では、自然を取り込める場所が、通りの表、裏、空の3か所しかない。そこで、通りに面しては格子戸を、奥には庭を、通り庭には天窓や高窓を設けてきた1。格子は光を採り入れながら、中からは外が見えて、外からは中が見えにくい3。

さらに奥行きのある町家では、途中に坪庭を置く。夏の蒸し暑い表通りとの温度の差で、家の中に風の流れが生まれる1。

京都の坪庭。木の塀とすだれに囲まれた小さな庭に、石灯籠が2つと植木
京都の坪庭。小さな庭でも、空からの光と風の入口になる。 写真:James..g/「Kyoto Courtyard.jpg」(Wikimedia Commons)/CC BY-SA 4.0

3通り庭の吹抜け

表から奥へ抜ける土間の「通り庭」は、台所でもあった。その上は屋根裏まで吹き抜けていて、かまどの煙を逃がすだけでなく、天窓からの光を下まで届けていた13。

4細長い敷地で家を建てるなら

都市部の細長い敷地では、両側の窓から光を取るのが難しい。家の途中に小さな中庭や吹抜けをつくると、奥の部屋にも光と風が届く。1坪ほどの坪庭でも効果がある。

坪庭は外壁が増えるぶん費用がかかり、排水も要る。どこに置けば家全体に光が回るかを、間取りを描きながら確かめたい。

細長い敷地で、間取りを描いてみる

住所と敷地の大きさを入れると、間取りの叩き台と、建つ見込み、金額の幅が出ます。

間取りの叩き台をつくる

無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。

注

  1. 京都市景観・まちづくりセンター「京町家について」。定義、光と風の取り込み方、通り庭の吹抜け。https://machi.hitomachi-kyoto.jp/machiya_j/about
  2. 京都市「京町家ポータル」。軒数の推移、京町家条例。https://kyomachiya.city.kyoto.lg.jp/about/
  3. 「京町家」Wikipedia。格子、坪庭、走り庭の天窓。https://ja.wikipedia.org/wiki/京町家

2026年10月10日確認

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