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名作住宅に学ぶ 菊竹清訓「スカイハウス」1958年

No.17 / 49

とりかえ可能な家

家族は変わる。子どもが生まれ、育ち、いずれ家を出ていく。建築家・菊竹清訓が1958年に東京・文京区に建てた自邸「スカイハウス」は、その変化を最初から設計に組み込んだ家だった。2025年には国の重要文化財に指定されている。

スカイハウスの外観。コンクリートの壁柱の上に、木の格子に覆われた床が載っている
いまのスカイハウス。コンクリートの壁柱の上に、住まいの階が載る。 写真:運動会プロテインパワー/「Sky house, Bukyo.jpg」(Wikimedia Commons)/CC BY-SA 4.0(駐車中の車が写らないよう一部を切り取った。改変後もCC BY-SA 4.0)

1宙に浮く正方形の床

文化遺産オンラインによれば、スカイハウスは鉄筋コンクリート造の2階建てで、建築面積は104.04平方メートル。周りに吹放しの回廊をもつ正方形の住まいの床を、四辺に立てた板状の柱で支え、宙に浮かせている1。

1辺10メートルの正方形の居住空間を、地上から5メートルの高さに持ち上げた構造だと説明されている2。屋根はHPシェル構造である2。

2ムーブネット

この家では、台所などの設備や子ども部屋を、取り替えたり増やしたりできる「ムーブネット」として扱った。家族の人数や技術、社会の変化に合わせて住まいを変えていく、「とりかえ可能な住宅」を形にしたものである1。

実際に、住まいの階から吊り下げる形で子ども部屋が増築された。その後、台所は中二階に移されるなど、家は暮らしに合わせて姿を変えてきた2。

3変えられる家を建てるなら

子ども部屋はいつか使わなくなる。最初から壁で細かく区切るのではなく、あとで間仕切りを足したり外したりできるように、広い部屋として作っておく方法がある。照明やコンセント、扉の位置を、将来の分け方を考えて先に決めておくと、工事がずっと簡単になる。

台所や浴室など配管が必要な場所は、あとから動かすのが難しい。動かすかもしれないなら、配管を通しやすい場所にまとめておくといい。

家族の人数から、叩き台を描く

住所と家族の人数を入れると、個室の数に合わせた間取りの叩き台と、建つ見込み、金額の幅が出ます。

間取りの叩き台をつくる

無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。

この家について

スカイハウスは菊竹清訓の自邸として建てられた。2025年8月27日に国の重要文化財に指定された1。見学については、公開されている情報が見つからなかった。

注

  1. 文化遺産オンライン「スカイハウス(旧菊竹清訓自邸)」。構造、規模、ムーブネット、指定年月日。https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/642672
  2. 「スカイハウス」Wikipedia。居住空間の大きさ、ピロティ、増築と変更、屋根。https://ja.wikipedia.org/wiki/スカイハウス

2026年10月10日確認

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