日本の住まいに学ぶ 白川郷・五箇山の合掌造り
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雪国の屋根
手のひらを合わせたような急な屋根が、雪の中に並ぶ。岐阜県白川村の荻町には、18〜19世紀に建てられた合掌造りの家が約50棟まとまって残っている。1995年に世界遺産に登録されたこの集落の家は、雪の重さと付き合うための形をしている。
160度近い屋根
白川村によれば、豪雪地帯にあることから、屋根は勾配が60度近くもある急な茅葺きの切妻屋根で、南北に流れる庄川に沿って棟をそろえている1。雪が多く、しかも重いという白川の自然条件に合った構造である2。
棟の向きをそろえたのには、南北に吹き抜ける風の影響を小さくする意味もあった1。
2屋根裏は仕事場
大きな屋根の下は3〜5階に分かれ、1階は広い居室、2階より上は寝室や作業の場だった3。屋根裏の大きな空間は2〜4層に分けて蚕を育てる場所として使い、妻側の開口から風と光を取り込んでいた2。
3結で葺き替える
茅葺きの屋根は、1世代(50〜60年)に一度葺き替えられてきた。いまは囲炉裏の煙がなくなったこともあり、30年あまりで葺き替えが必要になっている1。白川郷には「結」と呼ばれる住民の助け合いがあり、屋根の葺き替えなどを共同で行う慣習が残る3。
4雪の多い地域で家を建てるなら
いまの家づくりでも、雪の多い地域では、屋根に積もる雪の重さを見込んで構造を決める。地域ごとに雪の深さの目安が定められているので、雪の多い土地では、構造の確かめ方を住宅会社と早めに相談したい。
屋根の形も、雪を落とすか、積もらせたまま耐えるかで変わる。落とすなら、落ちた雪が隣の敷地や玄関の前に溜まらない向きにしたい。
自分の土地で、間取りを描いてみる
住所と家族の人数を入れると、間取りの叩き台と、建つ見込み、金額の幅が出ます。雪の多い地域の構造は、住宅会社に確かめてください。
間取りの叩き台をつくる無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。
注
- 白川村「荻町合掌造り集落」。世界遺産登録、屋根の勾配と向き、葺き替えの周期、結。https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1346.htm
- 白川村「合掌造りとは」。雪に合った構造、屋根裏の使い方。https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1231.htm
- 文化庁 文化遺産オンライン「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。階数と使い方、約50棟、結。https://online.bunka.go.jp/special_content/hlink4
2026年10月10日確認
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