名作住宅に学ぶ 東孝光「塔の家」1966年
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狭小住宅の原点
東京・渋谷区の大通り沿いに、6坪あまりの敷地に建つ細いコンクリートの塔がある。建築家・東孝光が1966年に建てた自邸「塔の家」だ。狭い土地で家を建てようとしている人にとって、この家はいまも、狭さとどう付き合うかの手本になっている。
120平方メートルに、6層
塔の家の敷地面積は20.56平方メートル、建築面積は11.80平方メートル。鉄筋コンクリート造で地下1階・地上5階、延床面積は60.05平方メートルある。竣工は1966年10月1。
玄関を除けば、トイレや浴室を含めて扉が一つもなく、間仕切りもない2。部屋は上へ上へと積み重なり、階段でつながっている。
2見えないけれど、気配がわかる
現在この家を受け継いでいるのは、ここで育った娘の東利恵さんだ。インタビューでは、玄関を入った2階がLDKで、2階から3階までは吹抜け、最上階の5階までは階段室で空間がつながっていると説明している1。
「実際に暮らしていて『狭い』と思ったことはありません」。家族の姿は直接見えなくても、音で気配が感じられるのだという1。仕切らないことが、小さな家を広く感じさせている。
3狭小住宅を建てるなら
敷地が小さいときは、床を横に広げられない分、縦につなげる発想が役に立つ。吹抜けや階段を家の真ん中に置くと、光と空気が上下に通り、家族の気配もつながる。
ただし、仕切りが少ないほど冷暖房は家全体で考える必要がある。また狭い敷地では、建ぺい率や高さの制限、隣の家との距離の決まりが効いてくる。建てられる大きさの見込みを、まず確かめておきたい。
小さな敷地で、何階まで建つか確かめる
住所と敷地の広さを入れると、建てられる大きさの見込みと間取りの叩き台、金額の幅が出ます。
「小さな総二階と吹抜け」で設計する無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。
この家を見に行くには
塔の家は個人の住まいである。2017年度には東京都選定歴史的建造物に選ばれている1。外から眺めるときも、住まう人の暮らしを妨げないようにしたい。
注
- 「LIXIL eye no.29」LIXIL。所在、構造、面積、竣工、選定、東利恵さんの言葉。https://www.biz-lixil.com/column/pic/lixileye/no029/LIXILeye_no029_02.pdf
- 「塔の家」Wikipedia。扉と間仕切り。https://ja.wikipedia.org/wiki/塔の家
2026年10月10日確認
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