住まいの言い分 Vol.8
No.31 / 49
天井高の下限は、2.1メートル。
吹抜け、勾配天井、ロフト。天井を高く見せる間取りは人気だが、その高さは、法律の中で、少しだけ違う数え方をされる。
居室は、2.1メートル以上
建築基準法施行令の第21条は、居室の天井の高さを2.1メートル以上と定めている。天井の高さは、部屋の床面から測る。
これも対象は「居室」で、廊下や収納の規定ではない。
高さが違うときは、平均で数える
同じ条の第2項によると、一つの部屋の中で天井の高さが違う部分があるときは、その平均の高さで判断する。勾配天井のように、低い部分があっても、平均で見るということだ。
平均の出し方の細かい運用は、条文には書かれていない。勾配天井にしたい部屋は、役所での確かめ方まで、設計者に聞いておくほうがいい。
ロフトは、条文ではなく取扱い
小屋裏収納やロフトを、階に数えず、床面積にも入れない。この扱いは、条文ではなく、国の通知に基づく自治体の取扱いだ。
東京都板橋区の資料を例にとると、その階の床面積の2分の1未満、最高の内法の高さが1.4メートル以下、用途は収納のみ、などが条件になっている。自治体によって、開口部の大きさや直下の天井高など、条件が上乗せされることもある。
1.4メートルは、階に数えないための条件であって、ロフトそのものが合法になる境目ではない。
収納のロフトを、寝室にしたくなったら
収納として申請したロフトに、あとから布団を敷いて寝る。これは、居室として使うということだ。居室になれば、天井高2.1メートル以上や、Vol.7で書いた採光の決まりの対象になりうる。
収納として計画したロフトは、寝室にする前提で使わないほうがいい。
家を建てるなら
天井を高くしたいなら、まず、その会社の標準の天井高を聞く。そのうえで、勾配天井やロフトを足したときに、役所でどう数えられるかを、図面を描く前に確かめておく。
住宅プランナーの判定は、天井の高さまでは見ていない。
吹抜けのある叩き台を、見てみる
住所と家族の人数を入れると、間取りの叩き台と、建つ見込み、金額の幅が出ます。
「デザイナーズ」で設計する無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。
参考:建築基準法施行令 第21条(e-Gov法令検索)、建築基準法 第2条、東京都板橋区「住宅における小屋裏物置等の取扱いについて」(2020年4月公開)。
2026年10月10日確認
国・自治体とは関係のない、民間のサービスです。