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住まいの言い分 Vol.12

No.35 / 49

断熱の等級は、4から7まである。

断熱は、建ててしまってから直すのが、いちばん難しい。2025年4月から、新築の最低ラインが決まった。それより上に、まだ3つの等級がある。

木枠の窓ガラスに、冬の朝の霜がついている。
木枠の窓ガラスに、霜の花が咲く。 写真:Chloe Ridgway/Unsplash/Unsplash License

2025年4月、義務になったのは等級4

国土交通省のページによれば、2025年4月以降に着工する住宅などは、省エネ基準への適合が義務になっている。この基準は、断熱等性能等級でいう等級4に相当する。外皮の性能と、一次エネルギー消費量の両方を満たす必要がある。

国は、この省エネ基準を、遅くとも2030年までにZEH水準に引き上げる予定としている。ZEH水準は、断熱では等級5、一次エネルギー消費量では等級6にあたる。時期や中身は、まだ確定していない。

低い日差しが毛皮に当たる扉と窓辺。
低い冬の日が、毛足の長い敷物に落ちる。 写真:guzmanbarquin/Unsplash/Unsplash License

等級5、6、7は、2022年にできた

断熱等性能等級5、6、7は、2022年に新しくつくられた。数字が上がるほど、断熱の性能が高い。性能は、外皮平均熱貫流率(UA値)という数字で表し、小さいほど熱が逃げにくい。

東京など(国土交通省の表記では6地域)のUA値の上限は、等級4が0.87、等級5が0.60、等級6が0.46、等級7が0.26。地域によって数字は違い、たとえば北海道のような1・2地域の等級6は0.28である。

冬の最低室温の、目安

国土交通省が掲載している設計ガイドには、東京など6地域での暖房期の最低室温の例が載っている。UA値0.87(等級4)で、概ね8℃を下回らない。UA値0.46(等級6)で概ね13℃、UA値0.26(等級7)で概ね15℃だ。

これは、所定の暖房の条件で試算した例で、すべての家の保証ではない。冬の朝、廊下や洗面所が何度まで下がりにくいか、というイメージを持つための数字として読みたい。

木の壁の部屋で、窓辺の光とキャンドルの灯りがともる。
木の壁の部屋で、窓の光と、ろうそく。 写真:Ahmet Yüksek/Unsplash/Unsplash License

熱は、窓から出入りする

環境省の資料は、冬の暖房時には室内の熱の約6割が窓から逃げ、夏の冷房時には室外から入る熱の約7割が窓から入ると言われている、と紹介している。数字の出どころは、建材の業界団体の資料である。

国土交通省の省エネ住宅のページも、熱が逃げやすい窓には、樹脂製サッシやLow-E複層ガラスを取り入れるとしている。

家を建てるなら

住宅会社には、「この家のUA値はいくつで、等級はいくつか」と聞いてみてほしい。数字で答えが返ってくる会社は、断熱を数値で設計している。窓の仕様は、その中でもいちばん差の出るところだ。

住宅プランナーの判定は、断熱の等級までは見ていない。

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参考:国土交通省「住宅・建築物の省エネ対策」、同「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」(2025年3月)、環境省「ゼロカーボンアクション30」窓の断熱リフォーム。

2026年10月10日確認

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