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家づくりの基本 防火地域・準防火地域

No.21 / 49

防火地域・準防火地域の窓

同じ間取りでも、建てる土地によって窓の値段が変わる。理由のひとつが「防火地域」「準防火地域」だ。街なかの土地を検討しているなら、窓のガラスと枠にかかる決まりを、早めに知っておきたい。

雨粒のついた網入りガラス。ひし形の金網がガラスの中に入っている
網入りガラス。火事のときにガラスが落ちにくい。 写真:Yuichiro Haga/「Rain window (7988700965).jpg」(Wikimedia Commons)/CC BY 2.0

1防火地域・準防火地域とは

都市計画法は、防火地域と準防火地域を「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」としている1。建物が密集する街なかで、火事が燃え広がるのを防ぐために、自治体が都市計画で指定する。

自分の土地がどちらに当たるかは、市区町村の都市計画図で確かめられる。

2どの窓が対象になるか

建築基準法は、防火地域・準防火地域の建物について、外壁の開口部で「延焼のおそれのある部分」に、防火戸などの防火設備を設けるよう定めている2。

延焼のおそれのある部分とは、原則として、隣地境界線や道路の中心線などから、1階は3メートル以下、2階以上は5メートル以下の距離にある部分のことである2。つまり、隣家や道路に近い窓ほど対象になりやすい。

延焼のおそれのある部分の考え方のイラスト
隣地境界線から1階は3m、2階以上は5mの範囲にある窓が対象になる(原則)。 イラスト:住宅プランナー。実際の範囲は、道路や同じ敷地の建物との関係でも変わる。

3防火設備に求められる性能

施行令は、防火設備に、建物のまわりで起きる通常の火災の熱を受けても、加熱が始まってから20分間、屋内側に炎を出さないことを求めている3。

4網入りガラスと耐熱強化ガラス

日本板硝子の資料によれば、網入りガラスはガラスの中に金網を入れて、火事のときにガラスが落ちるのを防ぐ。ただし、金網が視界を遮ることや、長く使ううちに金網がさびてガラスが割れることがある4。

金網のない耐熱強化ガラスを使った防火設備もある4。見た目はすっきりするが、使えるのは認定を受けた製品の組み合わせに限られる。どの窓をどの製品にするかは、住宅会社と相談して決めたい。

5家づくりで気をつけること

防火設備の窓は、ふつうの窓より選べる製品が限られ、費用も上がりやすい。対象になる窓を減らすには、隣地や道路に近い面の窓を小さくしたり、数を絞ったりする方法がある。

住宅プランナーでは、土地の防火の指定(防火地域・準防火地域など)を選ぶと、それによる費用の変化も含めて、金額の幅を示す。

防火の指定による費用の差を確かめる

土地の防火の指定を選ぶと、その影響を含めた金額の幅と、建つ見込みを示します。

防火の指定を選んで、金額の幅を見る

無料。叩き台であり、最終的な可否と金額は住宅会社が決めます。

注

  1. 都市計画法 第9条第21項(e-Gov法令検索)。https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC0000000100
  2. 建築基準法 第2条第六号、第61条(e-Gov法令検索)。https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201
  3. 建築基準法施行令 第136条の2(e-Gov法令検索)。https://laws.e-gov.go.jp/law/325CO0000000338
  4. 日本板硝子「防耐火ガラスについて」。網入りガラスと耐熱強化ガラス。https://glass-wonderland.jp/cms/wp-content/uploads/2019/05/2024_s03-060_about-boutaika.pdf

2026年10月10日確認

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